レアル・マドリーとバルセロナ、最後に笑うのはどちらだ?
ワールドサッカーサテライト
サッカーの未来が決まる特別な1年の幕開け
読者の皆さんもご存じの通り、2012年はヨーロッパのサッカー界にとって重要なイベントが待っている。スペイン代表も出場するユーロ2012が開催される今年は、サッカーファンにとって特別な1年になるだろう。
4年前のユーロ2008は、「ティキ・タカ」と称される《リズムよくつなぐパスサッカー》でスペイン代表がヨーロッパ王者に輝くなど、サッカー界において重要なターニングポイントとなる大会だった。それまでパスをつなぐチームは、美しいプレーで観客を魅了する一方、劇的な敗北を喫することによっても歴史に名を刻んできた。しかし、あの大会でスペインは華麗にパスをつなぎ、なおかつ勝利するという、それまでどのチームも成し得なかったスタイルでタイトルを手にした。興味深いのは、その勝利が現在まで続くバルセロナの黄金期より前に達成されたものであるという点だ。一般的に、スペイン代表のパスサッカーはバルサの選手たちによって実現されているという認識が強い。しかしユーロ2008当時、主力としてプレーしていたバルサの選手はチャビ、アンドレス・イニエスタ、カルラス・プジョルの3人。カンテラ出身のセスク・ファブレガスを加えてもわずか4人だけだった。私は、バルサのサッカーがスペイン代表に影響を与えたということを否定したいわけではない。バルサ以外のチームに所属する選手をそろえても、国際大会を勝ち抜けるレベルのパスサッカーが展開できたということを強調したいのだ。これが意味するのは、これまでスペインサッカー界が目指してきた方向性が間違ってはいなかったということに他ならない。そして、この流れは南アフリカ・ワールドカップ優勝を経てサッカー界の《本流》となり、現在に至っている。果たして、スペイン代表はユーロ連覇に向けてどのような戦いを見せるのか。その足取りをたどることで、我々はサッカー界の向かうべき方向性を探るヒントを得られるだろう。
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