ユヴェントスの強さは本物か?
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「新年初戦は鬼門」のジンクスを吹き飛ばす
ユヴェントスが2012年最初の《鬼門》を突破した。
1月8日に行われたレッチェとのアウェーゲーム。現在、最下位に低迷するチームとの試合が、ユーヴェにとっては今年最初の公式戦となった。中断期間明けのゲームでは、相手が最下位チームでも油断はできない。むしろ、新しい年に巻き返しを期すそういう格下のチームこそが危険なのだ。
しかも、ユーヴェは新年初戦を苦手とするチームだ。新世紀を迎えた01年から昨年までユーヴェの年明け初戦の成績は6勝3分け2敗。セリエBに在籍していた06−07シーズンには、マントヴァ相手にシーズン初の敗戦を喫し、昨シーズンはパルマに1−4と大敗している。一方、現在ユーヴェと熾烈な首位争いを展開しているミランは、新年初戦に滅法強い。この10年間の成績は9勝2分けで無敗。今年の初戦もアタランタに勝利し、無敗記録を継続している。
ユーヴェは年末年始を返上してカタールのドバイでミニ・キャンプを張った。キャンプ中のドバイの気温は30度近く。一方、1月8日のレッチェの気温は10度を下回った。この《寒暖の差》がユーヴェの選手たちに襲い掛かる。
事実、レッチェ戦は非常に難しいゲームとなった。レッチェはアントニオ・コンテ監督の地元。愛情と憎しみは紙一重である。「自分たちを裏切り、ビッグクラブに魂を売り飛ばした」郷土の英雄に観客席から辛辣なやじが飛ぶ。
しかもスタメン出場したFWファビオ・クアリアレッラが、開始わずか22分で負傷退場するアクシデント。ユーヴェファンの頭に「新年初戦は鬼門」というジンクスがちらつき始める。そんな不穏な雰囲気を振り払ったのが、00年から6シーズン、レッチェでプレーした経歴を持つミルコ・ヴチニッチだった。27分、レッチェのDF陣を引き連れながら左サイドから中央に切り込んだヴチニッチが、エリア外から強烈なミドルシュートを放つ。GKマッシミリアーノ・べナッシがはじいたボールを途中出場のアレッサンドロ・マトリが押し込み、ユーヴェが先制した。
その後のユーヴェは、レッチェFW陣のスピードに乗った攻撃に苦しめられながらも何とか耐え、1−0で勝ち点3を手にした。この勝利により、今シーズンの無敗記録は17試合(10勝7分け)となった。これは、今から62年前、49−50シーズンにジェシー・カーヴァー監督率いるチームによって作られたクラブレコードと肩を並べるもの。ユーヴェは、セリエAで27回の優勝を誇る名門だ。そのチームの開幕からの無敗記録が17試合というのは、いささか意外な気もする。例えば、78−79シーズンのペルージャは30試合、91−92シーズンのミランは34試合もの無敗記録を作っているからだ。ともあれ、コンテのユーヴェは記録の面でも偉大な足跡を残している。
レッチェ戦後のコンテのコメントは次の通り。「私にとって今シーズンがユーヴェを指揮する1年目だ。ここまで無敗で来ていることを誇らしく思っている。ただ、我々は今シーズンの開幕を挑戦者の立場で迎えたチームだ。その事実を忘れてはいけない」
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